実例から学ぶ、リベンジポルノから身を守るコツ

2020.11.11

2019年11月、K-POPグループ『KARA』の元メンバーで歌手のク・ハラさんが自宅で亡くなっているのが発見されました。元交際相手からのリベンジポルノに悩んでいたとの報道もあり、リベンジポルノの怖さが再認識されるきっかけになりました。周りに知られたくないという女性の心理につけ込み、最悪の場合、被害者を自殺にまで追い込むリベンジポルノ。もし被害に合ってしまった場合、どのように対応していけばよいのか解説していきます。

 

リベンジポルノとは

元交際相手や元配偶者が別れた腹いせとして、相手のわいせつな写真や動画を無断でインターネット上に公開する行為を指します。リベンジポルノという言葉が一般的になったのは2013年に起きた三鷹ストーカー殺人事件。ニュース・ワイドショーでも連日報道されていたことが記憶に新しいかと思います。この事件が社会問題化したことから翌年11月、リベンジポルノ防止法(※正式名称「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律案」)が成立しました。

リベンジポルノによる被害は、年々増加しています。2019年に警察庁に寄せられた相談件数は、1479件と過去最多を更新(※1参照)。中でも女性からの相談が9割を占めます。年代別で見ると10代~20代が過半数を占める結果に。ここで注目すべきなのが被害者と加害者の関係です。


(※1) 参考資料:警視庁 令和元年におけるストーカー事案及び 配偶者からの暴力事案等への対応状況について

 

一番多いのは交際相手(元交際相手を含む)からの被害でしたが、友人・知人によるものも約2割を占めています。

IPAが13 歳以上の男女を対象に行った調査(※2参照)によると、面識のある友人・知人に自分の性的画像を送ったことのある割合が10代~20代で約1割、さらにSNS 上だけの知り合いに共有する傾向は 10代女子、20代男子で多くみられました。

 

これらの背景には、SNS(Facebook、Twitter、Instagramなど)の普及があります。若い世代を中心に、私的な画像のやり取りや、ネット上にアップロードすることへの抵抗が少なくなったことが関係していると思われます。


(※2) 参考資料:IPA(独立行政法人情報処理推進機構)情報セキュリティの倫理と脅威に対する意識調査 2019年度版

 

リベンジポルノの目的とは?

リベンジポルノには、大きく分けて2つあります。
いくつか事例とともに見ていきましょう。

パターン1

別れた配偶者や交際相手にふられた腹いせとして、リベンジ(復讐)するケース。写真や動画をネタに復縁を迫るなど、脅迫行為に発展することもあります。

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鳥取県に住む男性Aは、元交際相手の女性に「写真ばらまき後悔させてやる」などと連絡。その後Twitterに、被害者裸の写真を10回にわたり投稿した罪で懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を受けました。犯行の理由として「女性に復縁を求めるメールを送ったが、返事がなかったので恨んだ」と供述しています。
(※3)【引用:「リベンジポルノ」39歳男に有罪判決 ネット使用で初 – 産経ニュース】

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パターン2

さらに悪質なのが最初から販売することを目的とするケース。SNSなどで知り合った女性の猥褻な画像を販売し利益をえるというものです。

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2019年、出会い系アプリで知り合った女性とのわいせつ動画を同意なしで撮影し、販売していた男が逮捕されました。容疑者はインターネット上の動画サイトにわいせつ動画を約200本投稿。マニアの間で人気を博し、約6年間で8800万円を荒稼ぎし、30人以上の女性が被害を受けたとされています。
(※4)【引用: 女性のわいせつ動画公開疑い、30歳男逮捕 兵庫県警 – 産経ニュース】

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◆リベンジポルノの被害に合わないために

 

どちらの例も加害者の身勝手な理由によるもので、誰にでも降りかかる可能性があります。リベンジポルノの被害に合わない為に、何よりも有効な回避策・解決策は性的な画像を“撮影させない”“送らない”こと。「裸の写真撮らせて」、「エッチな動画送って」と言われたら、相手が誰であっても「嫌だ」ときっぱり断る姿勢が大切です。相手が同意なく撮影を始めた場合も同様です。

また恋愛や夫婦関係にある場合は、別れ際の対応にも注意が必要です。最近はLINEなどで一方的に「別れよう」と言って関係を断つことが多いようですが、それでは相手が納得しません。お互い別れた後も気持ちよく前に進むために、きちんと話し合うこと。そしてお互いにとってマイナスとなる写真や動画はその場で削除すること。後々のトラブルに発展しないよう別れ際こそ誠実に、が鉄則です。

しかし、スムーズに関係を清算できないケースも多々あります。そのような場合どうすればよいのでしょうか。リベンジポルノのリスクや対処方法についても見ていきます。

 

リベンジポルノの怖さ

 

◆ 消したくでも消せない“デジタルタトゥー”

カップルであれば愛の証として、またはその場の雰囲気に流されて撮影してしまうこともめずらしくありません。しかし、軽い気持ちで撮影した写真や動画が、後々自分の人生をおびやかすことになるのがリベンジポルノの怖さです。

一度インターネット上にアップされると瞬く間に広がり、永久に残り続ける“デジタルタトゥー”。画像を見た人がそれを自分のPCに保存、または別のサイトにアップするなど、自分の知らないところでどんどん広まっていきます。ひどい例になると海外のサーバーにアップされ簡単に削除できないことも。

「学校や職場で噂になったら」「将来子どもに見られたら」

被害者は自分の性的映像を「誰かがこれを見るかもしれない」という恐怖の中で過ごすことになります。常に誰かが自分の噂話をしているのでは?と疑心暗鬼になり学校や会社に行けなくなる例も報告されています。

 

◆   精神的ダメージから心身のバランスを崩すことも

リベンジポルノが被害者にとって大きな精神的ダメージを与える理由の一つとして、元恋人や配偶者、友人など一度は信頼した人によるものだということ。信頼していた人から裏切られたという事実は心に大きなダメージを与えます。

さらに深刻なのが、リベンジポルノの二次被害として、被害者が責められるケース。「そんな写真を撮らせた方が悪い」「自己責任だ」という心ない言葉をかける人もいます。冒頭で触れたク・ハラさんもネット中傷などで心を病み最悪のケースを引き起こしました。

被害者に多大な精神的苦痛を与え続けるリベンジポルノ。しかしながら法律によって加害者に与えられる刑は、たった「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」でしかありません。しかも、ほとんどが執行猶予付きの判決というのが現状です。

被害者が受けた心の傷の大きさとは、比べ物にならないと言えるでしょう。

 

リベンジポルノにあったら

リベンジポルノは画像・動画が流出する前と後では、状況が大きく異なります。流出前であれば、加害者はそのネタを元に復縁を迫る、または金銭を要求してくるケースが後を絶ちません。これはれっきとした脅迫罪にあたりますので警察に相談しましょう。

流出後であれば、これ以上被害が大きくならないよう早急に画像・動画を削除することが必要です。サイトの運営会社や無料のセーフラインに削除依頼をかけることも可能ですが、一旦削除されたとしても、相手の手元にまだ画像が残っていた場合、再びアップされる危険性があります。さらに最悪な例として、知らぬ間に他サイトに転載されていようものなら個人では手の施しようがありません。

そこで心に留めておいてほしいことが、

 

◆   決して、一人で抱え込まないこと

SNSやインターネットで画像が公開された場合、はずかしい、誰にも知られたくないという心理から自分一人で何とかしようと思いがちです。誰にも言い出せず泣き寝入りしてしまうケースや、金銭を要求されるなど泥沼にはまってしまうことも少なくありません。そのような事態になる前に、誰か信頼できる人に相談することが必要です。しかし、身近な人であればあるほど、相談しにくいという心理が働くのも事実です。では、誰に相談すればいいのでしょうか。

 

◆   信頼して任せることができる相談相手=弁護士を見つけること

リベンジポルノは、相手から別れを言い出された、または交際を断られたことを逆恨みした犯行です。加害者は相手に精神的ダメージや社会的打撃を与えることを目的としています。ただでさえ自分に悪意をもっている加害者相手に一人で闘うのは大変危険な行為と言えるでしょう。
警察や専門の団体に相談することも有効ではありますが、スピード感や根本的な解決という点においては弁護士に相談するのも一つの案です。弁護士であれば、画像・動画の公開・拡散を防ぐ為の加害者交渉から、訴訟などの法的手続きまで全て任せることができるので安心です。

しかし、弁護士と言ってもそれぞれ専門分野があり、リベンジポルノやネットの誹謗中傷に無知な弁護士だと適切なアドバイスを受けることができない場合も。経歴や資格だけ見て決めるのではなく、ちゃんと専門分野や人柄を見て選ぶことが重要です。例えば、
「ネット中傷解決くん」など、SNSやインターネット上のトラブル解決に強い弁護士が揃っているサービスを上手く活用して、早期対応&スピード解決できる体制を整えることが大切です。

 

さいごに

リベンジポルノで一番辛い思いをしているのは、被害者。相手を訴えるためとは言え、第三者に被害状況を事細かく伝えることは、想像以上に辛いものです。だからこそ被害者に寄り添い、一緒に解決へと導いてくれる存在が必要なのです。

「ネット中傷解決くん」には、被害者の絶対的な味方となり、共に戦ってくれるいわばパートナー的存在の弁護士が集結しています。悩みを克服し、一日でも早く笑顔を取り戻していただくことが私たちの願い。リベンジポルノの被害でお困りの方は、どうか一人で悩まずにご相談ください。

 

 

【引用元資料】
※1警視庁 令和元年におけるストーカー事案及び 配偶者からの暴力事案等への対応状況について

※2IPA(独立行政法人情報処理推進機構)情報セキュリティの倫理と脅威に対する意識調査 2019年度版

※3産経ニュース

※4産経ニュース